2014年5月19日月曜日

授業紹介:基礎演習Ⅰ、Ⅱ(LC11坂本敬佑くん)

学生さんによる記事です。今回は2011年度入学の坂本敬佑くんによる授業紹介をお届けします! 


 始めまして、文化学科四年生の坂本と申します。
 
 大学が高校までと大きく異なるのは自分でオリジナルの時間割を組めるということです。「この講義興味あるな、でもあの講義と時間が一緒だ、どうしようかなぁ」と、興味のある講義を友達とあれこれ相談しながら組むのも大学生の一つの醍醐味ですね。

 しかし、全部がそうではありません。各学科では「必修」という形で必ず受講する科目があります。文化学科の一年生は英語や第二外国語、「文化学基礎論」「文化学研究法」という講義のほかに「基礎演習」というものが必修科目に設定されています。

 おそらくこの「基礎演習」が大学と高校の最も違う点だと思います。たとえば
 ・少人数で行う(多くても13、4人)
 ・自分で考えをまとめてみんなの前で発表し、議論する
 ・教員より学生が主体となって運営する
といったことがあります。ちなみに基礎演習は「Ⅰ」、「Ⅱ」と別になっていて、学生のメンバーは同じですが、教員は前期と後期で変わります。私は前期を哲学の岩隈敏先生、後期を社会学の平田暢先生の下で学びました(詳しくは教員紹介のページをどうぞ)。

 基礎演習の運営は各教員によって微妙に異なっていますが共通しているのは「次年度以降の下地作り」という点です。2年生以降では「文化学演習」と言って自分の興味関心に応じて演習を選択することができますが、全くの基礎体力なしで専門的に学ぶのはとても大変です。その準備段階として基礎演習が位置づけられています。ちなみに私は前期に「若者の友人関係」に関する新書を3冊読み読書の基礎体力、後期にはクリティカルシンキングという思考方法を知り、物事の批判的な読み取り方について学びました。

 ……こう書くととても大変なように聞こえますが、基礎演習は思っている以上に刺激的な体験です。学生同士が議論しあう場になるので、お互いに伝えるための力が必要になります。これは相手を言い負かすということではなく、自分の考えを相手に理解してもらうためのことです。簡単なようでなかなか難しいことなのです。しかし、そのための基礎演習なので心配することはないです。そうして相手に理解してもらえたときはとても達成感を感じられます。

 また、10人強の少ない人数の中で学ぶので自然と友人も作ることができます。大学は高校のようにクラスがないので友人関係が流動的になりがちですが、こんな風に文化学科ではゼミを通して友人を気軽に作ることもできます。

 そうして基礎体力を身に着け、2年生以降ではいよいよ専門のゼミで学ぶことになります。

LC11台 坂本敬佑

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