2014年7月11日金曜日

授業紹介:高岡ゼミ(LC11 坂本敬佑くん)

学生さんによる記事です。以前「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」の講義内容を紹介した坂本敬佑くんが,今回は高岡ゼミ(民俗学)について報告します。大分県臼杵市でフィールドワークの経験もなされたようです。


 私が所属しているのは髙岡弘幸先生が開講している民俗学に関するゼミです。民俗学というと聞きなれない言葉かもしれません。詳しく説明するととても長くなるので、一言でまとめますと、日本の習慣や文化についてそれが担ってきた役割について学ぶ学問です。

 このゼミでは『昭和史世相編』、『民俗のふるさと』という二冊の本を用い、その習慣や文化について学んできました。文化学科には哲学や心理学、社会学など様々なゼミが開講されていますが、この民俗学ゼミの特徴の一つは「なんでもあり」というところです。上の二冊について書かれていることならば比較的学生の自由に調査、発表をさせてもらえます。具体的に学生の発表例を挙げると……

  ・環境問題と民衆活動
  ・県民性の持つ役割
  ・日本の葬送儀礼の歴史
  ・食べ物と観光の関係性
  ・結婚制度がもたらしたもの
  ・日本人にとっての妖怪文化

など、ジャンルも多岐に渡ります。

 また、もう一つこのゼミを特徴づけるものとして
「フィールドワーク」があります。これは何かというと、ゼミで調べたことの裏付けやさらなる情報を求めに外へ赴き、現地の方にお話を伺ってくるということです。

 


昨年(2013年度)は大分県の臼杵市で前期と後期(大学は二学期制です)に2回、聞き取り調査を行いました。これがどう重要なのかというと、必ずしも文献だけでは見つからない「生」の情報を得られるということです。時には文献とは全く異なる情報を得られることもあり、民俗学や近接分野の文化人類学、社会学、地理学では重要な調査方法の一つです。


 もちろん、調査ばかりでなく、現地の特産品など、おいしいものを食べられることもメリットの一つですね。少しは伝わったでしょうか。興味を持ってみたらまずは自分の地元から調べてみることをオススメします。自分の知らなかった「裏」の歴史を知ることができるかも知れません。

LC11台 坂本敬佑

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