2014年11月27日木曜日

「マンガde哲学」(哲学カフェ)開催(小笠原先生)

先日ご案内した「第二回マンガde哲学」のご報告をいただきました。以下に掲載いたします。


「マンガde哲学」開催



今月の哲学カフェ、「どの石がボクを好き?――『ぼのぼの』で哲学する」が開催されました。今回は11月26日、水曜日の夕方。場所はA607教室で、参加者は学生諸氏が約十五名に、教員三名。


今回の素材は『ぼのぼの』の或るエピソード。石を探すぼのぼの。しかし、なかなか選べない。
「ボクはどの石も好きだけどォ」
「どの石も好きだけど……なんだよ」
「どの石がボクを好きなのかわからないなァ」


ぼのぼのが石を選ぶ、という話から、買い物で時計や服を選ぶときの話に。服を買うとき「服に呼ばれる」。一点物の服の場合と、大量生産の服の場合との違い。選んで買った服でも、買った後で一挙に魅力がなくなることもある。お金を使って服を買うこと自体に快楽が……?


何かを選ぶ/選ばれる、何かを好きになる/好かれる――。では、友人関係は? 私は友人を選ぶ、と言えるのか。或いは、恋人を選ぶ、という言い方は? LINEで友人を「整理する」という話に、教室内がどよめく場面も。


就職先や結婚相手の選択肢は、やはり多い方が良いのか。或いは、少ない方が選びやすい? 話題は多岐にわたり、あちらへ、こちらへ。そして偶然性、運命、「縁」という泥沼へ……。


『ぼのぼの』への某教員の過剰な思い入れがカラカラと空転しつつ、コーヒーの香りが漂う室内、秋の夜は和やかに更けていったのでした。


さて来月も同じく、水曜日の夕方に開催の予定です。次第に寒さも深まる季節、ぜひ哲学カフェで、温かい飲み物と雑談を。


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