2017年2月8日水曜日

卒業論文発表会に参加して

 今年度11回目の学生記事をお届けします。文化学科3年生の本田愛梨沙さんが、卒業論文発表会に参加した感想を報告してくれました。


卒業論文発表会に参加して
LC14台 本田愛梨沙

 2017年1月28日、人文学部文化学科の卒業論文発表会が開催されました。発表会には初めて足を運びましたが、想像以上に来場者が多く驚きました。発表は昨年から導入されたポスター形式のみでしたが、ポスターの前に行くと論文の内容を先輩から直接聴くことができました。そのため、いつきても興味ある論文の発表を聴くことができる上に、先輩方と距離が近いので気軽に質問することができました。

 わたしは心理学、哲学、倫理学と3分野の論文発表を聴きました。ただ一口に哲学といっても恋愛や時間の概念など種類が様々です。漫画を具体例に出しそこから考察をしたり、時間や空間など実態のない概念について考察したりと文化学科ならではの多種多様さだなと実感しました。

 わたしがいちばん、心に残っているのは心理学の犯罪心理についての論文です。人質立てこもり事件に関する失敗と成功の要因についてというテーマで、警察側の視点でどのような時に人質立てこもり事件で被害者をださないか、あるいは救出に失敗してしまうかということを考察してらっしゃいました。まず、人質立てこもり事件の失敗と成功を定義と犯罪の動機とその動機ごとの救出のしやすさ、先行研究などついて説明し、その後統計解析を用いて結論を導いたことをお話ししてくださりました。その先輩は過去20年分の新聞記事から人質立てこもり事件について情報を集めており、卒業論文の地道さや大変さを実感しました。

 文系、特に多種多様な文化学科では一定のゴールが定めにくいですが、卒業論文を書くことで文化学科で何かを学んだと胸を張って言える根拠になるのではないかと思いました。先輩方のような素晴らしい論文をかけるか不安ですが、わたしも1年後、この発表会の場に立てるよう頑張りたいと思いました。

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