2017年6月30日金曜日

ゼミ旅行記<熊本の美術館編>(LC15台 岡安麗奈さん)

 今年度第2回目の学生記事をお届けします。文化学科3年生の岡安麗奈さんが熊本の美術館へと出掛けたゼミ旅行の模様を綴ってくれました。


ゼミ旅行記<熊本の美術館編>
     LC15台 岡安麗奈


 2017年6月13日㈯、人文学部文化学科の芸術系のゼミである植野ゼミ、浦上ゼミ、落合ゼミの3つのゼミが合同で熊本市現代美術館と熊本県立美術館に行って来ました。この記事では簡単にその時の模様をレポートします。

 ちなみに芸術系のゼミは毎年合同でどこかの美術館に日帰りで研修を行っているそうなので、 文化学科に入ろうかと考えている方で、芸術に興味のある方や文化学科の1年生の方は、これらの情報をゼミ選びの際には参考にしてもらえたらよいのではないかと思います。

 貸し切りバスに揺られておよそ2時間後に熊本県に到着しました。熊本市の中心地に入り、人通りの賑やかさに気を取られていると、 熊本市の中心街の商業ビルの3階に熊本市現代美術館はありました。

 

 最初に行った熊本市現代美術館では、現在行われている「高橋コレクションの宇宙」展という特別展を主に見ました。「高橋コレクションの宇宙」展というのは、精神科医・高橋龍太郎氏によって収集された1990年代以降の日本の現代美術を主軸に据えたプライベートコレクションである「高橋コレクション」の作品の展示会の一つです。2008年を皮切りに始まった「高橋コレクション」の展示会は、現在では日本各地の美術館で毎年のように開催される規模になっているそうです。

 「高橋コレクションの宇宙」展には、2500点を超えるコレクションの中から、36作家、約120点の作品が展示され、人物画から風景写真、椅子に置かれた人形、鹿の剥製からインスピレーションを受けたオブジェまで、あらゆる様式の作品が置いてありました。  何にも囚われていない現代芸術の奥行きや未知な部分に触れることができ、まさに展示会の名前にある現代芸術の「宇宙」を感じさせる展覧会であると感じました。

  私自身芸術に興味はあるものの、西洋の中世や近代の作品に強く関心があり、日本の美術また、現代美術はあまり関心も知識もないため正直「現代美術館」と名前が付くような場所に行ってもよいのだろうかと、少々戸惑いがありましたが実際に鑑賞してみると、知識がなくても楽しめて、非常に面白かったです。昔の作品にはない自由な発想や独創性、「こういうものもありなのか!」というようなびっくりさせられることの連続で非常にわくわくしました。機会があればまた行きたいと思います。また、ぜひこの記事をご覧になられている方にも一度足を運ばれることをお勧めします。

 「高橋コレクションの宇宙」展は特別展と上記しましたので、この記事を今ご覧になられている方は「もう見られないじゃないか」と思われた方もいるかもしれませんが、大丈夫です。

 実は常設展にも非常にユニークな作品が展示されています。例えば、「草間彌生の世界」という世界的アーティストである草間彌生氏が手掛けた不思議な世界が覗ける作品や「寝っ転がって本を読める」本棚など一筋縄ではいかないような作品が数多く展示してあります。ぜひ実際に見ていただきたいです。


 1時間半ほど鑑賞した後は、お昼休憩の時間です。熊本出身の浦上先生が、熊本市立現代美術館から10分くらいの場所にあるおいしい料理のお店に連れて行って下さりました。熊本ラーメンを食べた後、蓬楽饅頭で饅頭ではなく、ふわふわのかき氷までごちそうなりました。このかき氷はメニュー表に「コバルトアイス(ミルク味)」と表記されています。 ですので、私はてっきり白色ものが出てくるのだろうと思っていたら、予想に反して水色のかき氷が運ばれてきて驚きました。すると、生徒たちの驚いた反応を見ていた浦上先生が「コバルトブルー」から「コバルト」と名付けられているということを教えて下さり、学生一同は納得しました。ちなみに通はこれを頼むのだそうです。(笑)

 本日2つ目の美術館は熊本県立美術館ですが、熊本市現代美術館からバスでだいたい20分で着きました。 熊本県立美術館は、約1年前に熊本地震で倒壊してしまった熊本城のそばにあり、復興中の熊本城も遠くから見ることができました。熊本県立美術館自体は耐久性に富んだ建物構造をしているということで、損害は少なく済んだそうです。
 
 熊本県立美術館では、特別展の「今西コレクション」と常設展の「夜から朝へ:世紀末のロンドンとパリ」と別棟にある常設展の「細川コレクション」を見ました。 今西コレクションとは、元NHK熊本放送局の職員であった、故・今西菊松氏が収集した、肉筆浮世絵・版画・茶道具・工芸品などの大変優れたコレクションだそうで、中でも肉筆浮世絵は国内でも有数のコレクションとのことでした。確かに美人画では現代の感覚でも、おしゃれだなと思うような着物の柄が丁寧に描かれていたり、西洋の遠近法を用いて描かれた浮世絵が展示されていたりして楽しかったです。

 また「夜から朝へ:世紀末のロンドンとパリ」では、印象派のルノアールの作品があったり、現代美術のポップアートがあったりと時代をまたがった展示がなされていました。さらに「細川コレクション」では当時の貴重な甲冑や嫁入り道具などを見ることができて、非常に見どころ豊富な美術館だなと感じました。

 こちらの美術館も1時間半程見学した後、バスに揺られて無事に2時間かけて福岡大学に帰ってきました。
 
 後期の10月、11月あたりにもゼミ旅行があるそうなので楽しみです。

 それでは、これでゼミ旅行のレポートを終わります。 最後までご覧になってくださってありがとうございました。


*このゼミ旅行を引率された植野健造先生も「ゼミ研修旅行で熊本の市現代美術館と県立美術館を見学」という記事を書いておられます。そちらもぜひご覧下さい。


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