2017年3月30日木曜日

恋とはどういうものかしら?(宮野真生子先生)

教員記事をお届けします。2016年度第14回目は哲学の宮野真生子先生です。


恋とはどういうものかしら? 

宮野真生子(哲学)

 すこし前、学生さんとお酒を飲みながら、恋人ができたという報告を受けた。ちょっと恥ずかしそうにしている学生さんを相手に、年甲斐もなく、「相手は?」「どうやって知り合ったの?」などと思わず質問攻めにしてしまい(ごめんなさい・・・)、でも学生さんは「いや、じつはけっこう前から好きで・・・」「でも、なかなか言えなくて」と恥ずかしそうに答えてくれた。それを聞いて、私はさらに年甲斐もなく、「わー、恋だねぇ、いいねぇ」と羨ましがってしまったのだった。


 「恋がしたい!」というフレーズはわりと頻繁に耳にする。だが、そういうときに求められている「恋」の体験は一様ではないと思われる。「恋って素敵!」といっても、そこで想定されている「恋」の魅力は色々あるということだ。

 まずは、恋人になるずっと手前、たとえば合コンやあるいはバーや居酒屋で隣に座った人と、何も知らないまま話し始め、「あれ、この人なんかいいかも」と感じる瞬間。言ってみれば、出会いの感覚、何かが始まる予兆へのドキドキである。次はもう少し進んだ段階で、まだ付き合ってはいないけれど、明らかに相手も自分に関心があるし、これはいけるかもと思いながら距離を測りつつ近づいていくプロセス。ちょっと露悪的にいうと「恋のかけひき」を楽しんでいるとき。そして、ようやく恋の成就。つまり、相手と想いが通じ合い、相思相愛になるとき。それは、相手に想いが届いたという喜びと同時に、相手から愛され、「あなたじゃないとダメ」と自分の唯一性が認められたことの満足感だろう(こうした唯一性の感覚を「確固としたもの」として手元に置いておきたいと思うからこそ、人は恋の相手を束縛し、嫉妬に駆られる。そして、そんなふうに束縛し嫉妬する自分を嫌悪し、そういう自分は愛されないかもしれない、と脅えて、自分から愛されることの満足感を削り取っていく)。

 私が「恋っていいな」と思うのは、とくに出会いとかけひきのプロセスに関してである(じつは唯一性の承認は、恋人以外でも手に入るので)。恋を分析するなんて、色気のカケラもない野暮の極みだが、こういうことを言語化したいと思うのが哲学をやる者のいけないところだ。でも、すこし考えてみよう。

 合コンやバーでたまたま知り合った人と話をする。こういうとき、とりあえず簡単に自分について(あるいは自分が考えていることについて)話すことがあるだろう。どういう仕事をしているのか、何が好きなのか、最近どんなことが面白かったか・・・など。それは社交辞令的で、とてもありふれた会話のように思えるけれど、じつは、私たちは自分が何者であるか/自分は何を考えているか、ということをイチから語る場面に出くわすことはそんなにない。もちろん、日々私たちは多くの人に出会い、様々な形で関わっているけれど、友だち同士だと、すでにある程度、お互いの情報が共有されているところから会話は始まるし(とくに最近ではSNSで事前に相手の状況を知っていることが多いので、会話が始まる時点で前提されている内容が多い)、他方、全然知らない人と関わる場面では、たとえば、駅に忘れ物をして駅員さんに問い合わせをしてお話したところで、それは、駅員さんとお客さんという関係のなかで関わっているだけで、その駅員さんがどんな人なのか、何を考えているのか、なんていうことに思いをはせることはない。

  しかし、合コンや、酒の場でたまたま一緒になった人とはそうはいかない。「私は何者なのか」「何を考えているのか」ということから説明する必要がある。とくに、合コンとは違って、酒の場でたまたま会話をかわした人との関係は難しい。いわゆる、酒場の会話の一つの特徴として、その場限りで流れていく良さというのがあり、その意味で、酒場で「私は何者か」について詳しく喋るのは、むしろ野暮の極みである。もちろん、相手にたいし、「あなたは何者か」と根掘り葉掘り尋ねるのも野暮というものだ。しかし一方で、そうすると、知らない者同士が並ぶ酒場のカウンターでは、会話のとっかかりというものがない。(もちろん、だから一人で静かに飲む、というのもそれはそれで心地良い)。相手がどういう考えの人で、どのような背景をもっているのか、そういうことがわからない。そのなかで、何かの拍子に(良いバーテンダーさんというのはそういう拍子をとるのがうまい)、会話が始まる。手探りでそろりそろり。だけど、相手が知らない人だからといって、当たり障りのない話だけしていても、会話は弾まない。だから、様子を見つつ、自分の思っていることをぽつりぽつりと話してみる。それに対する相手の反応を見つつ、あるいは、相手の話す言葉を捉えつつ、酒場で出会ったそのとき限りの二人が「自分」だけを手札に会話することになる。だからこそ、酒場での会話には、本音がぽろりと漏れることがあるし、そんなとき意図せず人は無防備な状態になってしまったりする。そういう無防備な状態で、「すごくわかります」などと理解を示されてしまったりすると、思わず「おっ」となってしまうことがある。
 
たぶん、それは合コンでも同じことで、要は自分をある程度晒さねばならないところで、思わず、自分の弱いところ、プライベートな感覚を晒してしまうことがあって、多くの場合は、そういうふとした瞬間は見逃されてしまうのだけれど、時々、そこにスルリと入って来る人がいる。そうすると、なにせ元が無防備な状態なので、こちらは驚いてしまう。その驚きは、心を動かすことがある。その動いた、という感覚。それは恋というにはまったく及ばない。あるいは単なる動揺のままの場合もある。けれど、その驚きや動揺は、安定した日常に小さな風穴を開けるだろうし、その風穴から吹く風に何かが始まる予兆を感じ取ることができる(ただし、この風に乗るか乗らないかは自分次第だ)。結局のところ、「恋がしたい」という呟きは、日常を覆うベールを壊したい、あるいは、様々な前提に隠された自分を引き出したい、それに触れてもらいたいという、ある種の自己破壊的な願望なのかもしれない。

 そして、恋は進みはじめる。恋のかけひきも自己破壊的な側面をもつものなのだが、その話はまたいずれ。



□宮野先生のブログ記事
ここにいることの不思議
文化学基礎論
死と生をめぐる合同ゼミ
『愛・性・家族の哲学』が出版されました

□宮野先生の授業紹介
文化学基礎論潜入記
宮野ゼミ×林ゼミ「死と不死」
宮野ゼミ合宿記

2017年3月23日木曜日

2016年度ゼミ研修報告

 今年度13回目の学生記事をお届けします。12回目に引き続き、文化学科4年生の植田舞香さんが昨年11月に行われた、ゼミ研修旅行について報告してくれました。


2016年度 ゼミ研修報告
LC13台 植田舞香

 2016年11月4日、穏やかな秋空のもとゼミ研修が実施された。もともと9月に予定されていたが、台風の影響により中止となり、あらためて11月の実施となった。

 午前9時、フタバ図書福大前店近くの福岡大学B校地を出発、山口県美祢市の秋吉台・秋芳洞(あきよしだい・あきよしどう)に向かう。途中、関門橋上り線のめかりパーキングエリアで休憩する。建物の屋上からは関門海峡を眺望できる。休憩を終え、お昼前に秋吉台・秋芳洞に到着をする。駐車場近くの食堂で昼御飯を食べ、秋芳洞へ向かう。

 石灰岩のような可溶性の岩石からなる地域では、雨水や地下水による溶食作用の結果、特殊な地形が形成されるが、この地形が最も早く研究されたスロベニアの石灰岩地域の名をとって、カルスト地形と呼ばれているが、秋吉台・秋芳洞はその代表例である。ここでは、地下では鍾乳洞、地上ではカレンフェルトなどの特徴的な地形が広がっている。

 秋芳洞の奥行は約9kmであるが、そのうちの約1kmが見学可能である。秋芳洞の中に入ろうとした我々を最初に出迎えてくれたのは、宝石のように美しく水色に輝いて地上に出現した地下水と、ぽっかりと開いた巨大な洞への入口であった。その景色に感嘆しつ洞内へ足を踏み入れて行くと、そこにはとてつもなく広大な空間が広がっていた。洞内すべてが見どころ満載であるが、なかでも「百枚皿」は、階段状になった多くの石灰岩の皿に水が蓄えられた特殊な地形であり、また、高さ15m、幅4mの巨大な石灰華柱である「黄金柱、こがねばしら」は圧巻であった。洞内の天井から流れ落ちる地下水が壁を伝い、その部分へ石灰分が付着し、何万年もの年月をかけて築き上げられた。一滴一滴の水が静かに、また確実に積み上げてきたものの大きさを物語る姿をしていた。秋芳洞にあるすべてが非日常的で幻想的であり、日頃の喧騒を忘れさせてくれるものであった。

 自然の営みの雄大さに触れた後、福岡県苅田町の日産自動車九州(株)の工場に向かう。日産自動車九州(株)は1975年の創業から今年で41年目を迎えた。年間約53万台の生産能力をもち、工場敷地内の専用埠頭からは国内外の顧客に車が出荷されている。生産されている車は自家用車である。

 ゲストホールに到着すると、多くの小学生たちであふれ、展示してある車に乗って大はしゃぎであった。工場内見学の前に日産自動車(株)の最高経営責任者であるカルロス ゴーン氏の挨拶ビデオを見る。ビデオを見た後、広報担当者に案内をされて工場内を見学する。自動車業界は技術力を競っており、工場内での撮影は禁止であった。

 車の生産は顧客からの受注生産であり、したがって生産ラインには同じ車であっても座席が異なる、車体の色が違うなど、多様な車が並んでいた。また、車の組み立てにおいてはコンピュータ制御のロボットが活躍していた。一方で、人の手による仕事が求められる繊細な部分も多く存在していた。そこでは従業員の方が効率よく正確に作業できるように道具箱の位置や中身を調整するなど、多くの工夫がみられた。工場の外では自動運転の車両が建物から建物へ部品を運んでいた。

 日産自動車(株)のテレビ広告に、歌手の矢沢永吉氏による「やっちゃえNISSAN」がある。この広告は「人々の生活を豊かに」というビジョンのもとに、現在さらに将来にわたる自動車生産の取り組みを象徴したものである。具体的には、従来、日産自動車(株)は「技術の日産」といわれてきたが、新技術の開発に果敢に挑戦して、「走行中の排気ガスを無くす」「日産車による死亡重傷事故を無くす」という目標を掲げているのである。そして自動運転技術を2020年までに段階的に導入することを宣言して取り組んでいるのである。

 現代の日本において車はあまりにも当たり前のものとなっているが、その裏には様々な努力があるということを工場見学を行って改めて知ることができた。その努力があるからこそ、車の技術は日々進化しているのだろうし、その結果として私たちの生活もより豊かになっているのだと感じた。

 工場見学を終えて、大学への帰途についたが、今回のゼミ研修では、自然の壮大さと人間の技術の偉大さに痛感させられた。


2017年3月19日日曜日

平成28年度 福岡大学人文学部 文化学科 学位記授与式が挙行されました

 平成29年3月19日、平成28年度福岡大学人文学部文化学科の学位記授与式が挙行されました。その模様をお届けいたします。
 学科主任の平兮先生より、学科の卒業生全員一人一人に学位記が授与されました。
 ご卒業されたみなさま、本当におめでとうございます。卒業生を支えて下さったすべての方々に心よりお礼を申し上げます。
 夜には会場を移して卒業記念パーティが行われました。
 卒業生のみなさんの将来が、希望と幸福に満ちたものでありますように。



 
 
 



 






2017年3月10日金曜日

宮島の「たのもさん」(宮岡真央子 先生)

「教員記事」をお届けします。2016年度13回目は文化人類学の宮岡真央子先生です。



宮島の「たのもさん」
    
     宮岡真央子(文化人類学

 2016年9月1-2日、2年生のゼミの研修旅行で広島に出かけた。1日目、福岡から一路宮島へ到着したわたしたちは、まずは腹ごしらえと、厳島神社の参道で一軒の食堂に入った。香りのよい牡蠣丼で満たされてから店内を見渡すと、9月1日という日付と「たのもさん」と大きく書かれたポスターに気づいた。「たのもさんというのは、何かのお祭りですか?」若い店員さんに聞くと、「今夜これを海に流すのです」と、店の入口に飾られているカラフルな作り物の船を指差した。期せずしてお祭りの日に出くわしたことに少々興奮し、さらに質問を重ねようとすると、店員さんは奥の女将さんを呼びに行った。出てきた女将さんは、わたしの質問に答えながら以下のようなことを話してくださった。

「たのもさん」とは、旧暦八月朔日(ついたち)、八朔(はっさく)の行事である。宮島では、農作物の豊作と家内安全を祈り、各家で小さな船を用意して、夜にこれに火をともして厳島神社から海に流す。宮島は神の島で、島全体がご神体と考えられてきたため、明治以前には田畑を作ることが禁じられていた。だから豊作祈願は、自分たちでは作ることのできない農作物への感謝の気持ちを込めて行う。以前は対岸の大野町の農家の人たちが、流れてきた船を海から拾い上げ、自分たちの田へ持ち帰って供え物としていた。今は対岸で船を拾う人もいないので、牡蠣船が後日これを片付けている。船にはシンコ(米粉)で作った人形を載せる。その家の人数分の人形に、やはりシンコで作った犬と太鼓を添える。この家ではネコを飼っているので、犬の代わりにネコの人形を添えた。

 船の中をのぞき込むと、かわいらしい人形が並んでいた。

 宮島歴史民俗資料館の展示解説、そこでいただいた宮島の年中行事紹介のリーフレット、そして帰福後に閲覧した『文化庁月報』の記事などから、以下のようなこともわかった。

 「たのもさん」でこしらえる作り物の船は「たのも船」と呼ばれる。旧暦8月1日、厳島神社の末社の1つ四宮(しのみや)神社では、同社氏子である南町の人々によって例祭「四宮大祭(大黒天)」がおこなわれる。その時に五穀豊穣等を祈願した「たのも船」を持ち寄ってお祓いを受け、「たのも船」のローソクに火をともして夜の満潮時に厳島神社から海へと流す。今日では参加者は、南町に限らず島全体に広がっている。

 お盆の精霊流しでもないのに海に船を?と最初はよく分からなかったが、やがてなるほどと合点した。その日は旧暦8月1日であり、八朔は正月や盆にならぶ節日と考えられてきた。中国・九州地方では八朔行事として、稲の実る前の豊作祈願の予祝儀礼(農家の主人が酒を携えて田に赴き、「よう出けた、よう出けた」と唱えながら酒を注いでまわる「田誉め」など)、二百十日を控えた風止め祈願などが行われ、これらは「さくだのみ(作頼み)」とも呼ばれる。また、稲作をしない地域では、八朔に子どもの初節句を祝い、それにともなう贈答慣行もあった。現在でも福岡県内に残る行事としてよく知られるのは、遠賀郡芦屋町の八朔の誕生祝いであろう。生後初めて八朔を迎える男の子がいる家では、ワラウマ(藁馬)を、女の子がいる家ではシンコでダゴビイナ(団子雛)を作って飾る。その後、それらワラウマやダゴビイナは親類や近所に配られる。ただし、現在は旧暦8月1日ではなく、新暦9月1日から2日にかけて行われる。また、かつては博多でも、子どもが初節句を迎える家で、親類・縁者からお祝いに贈られたサゲモン(吊し飾り)を吊した笹竹を座敷に飾り、翌日にはこのサゲモンを親戚や近隣に配ってまわった。このように、西日本では八朔雛、八朔人形の贈答習俗が広く見られたのである(八朔行事の詳細は、下記参考文献を参照)。

 宮島の「たのもさん」は、豊作祈願の行事である。ただし、シンコの人形を載せた船を海に流し、それを対岸の農家の人々が受け取った、という点は芦屋町や博多などと共通する贈答慣行として理解することもできる。自分たちには作ることのできない農作物を対岸の人々から受け取る。宮島の人々はそのことに感謝し、神の加護を受けた作り物の船と八朔人形を対岸に返礼する。そこには、宮島島民と対岸農民との互酬性(やりとり)が垣間見られる。ただし現在、このような互酬性が対岸で意識されることはなくなったようだが。

 もう一つ、宮島の「たのもさん」について知る過程で、暦のことが気になった。上に述べた芦屋町の八朔行事のように、今日わたしたちの身のまわりにあるさまざまな民俗行事は、もともと行われていた旧暦の日付ではなく、「月遅れ」で行われることが多い。もともと旧暦7月15日前後におこなわれていた盆行事を新暦8月15日前後に行うというのは、この典型である(ただし、東日本の都市部を中心に盆行事を新暦7月15日前後に行うところも多い)。

 日本の暦は、1873(明治6)年、明治政府によって旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦)へと切り替えられた。暦の西洋化である。以来人々は、それまで日常生活で培ってきた季節感と上から定められる暦との間で、自らの生活の暦を調整してきた。月遅れで行われる行事は、その調整の結果といえる。さらに現在では、多くの民俗行事が月遅れの日に近い日曜日(会社や学校の休日)に日を移しつつある。このことは、上に述べた生活上の暦の調整が、今なお進行中であることを示している。

 とはいえ、宮島の「たのもさん」は、今も旧暦に従って行われる。なぜだろう。

 調べたところ、宮島で「たのもさん」の他に旧暦に従う行事として、旧暦6月17日の厳島神社の「管絃祭」があった。これは、夕方の満潮時に御輿(みこし)を船に載せ、雅楽を演奏しながら諸神社を巡る神事だという。「たのもさん」も「管絃祭」も、大潮の満潮時、という条件を必要とする。こうなれば、やはり月の動きに基づき、潮の干満を即座に知ることのできる旧暦に従うことが肝要なのだ。海の上に建つ厳島神社ならではの事情といえよう。ちなみに、沖縄では今もさまざまな行事が旧暦に従って行われている。海の中にあり、常に潮の干満を意識する島の生活では、今なお旧暦が大きな存在感をもつのだということを、あらためて思い返した。

 わたしたちが宮島を訪れたのは、平日だった。それにもかかわらず、宮島では国内外からのたくさんの観光客が闊歩していた。一見すると観光化された島と思われるが、宮島には民俗行事がこのように生活に根ざした形で受け継がれている。このことに驚き、感心した。

 その日、わたしたちは「たのも船」が海に浮かぶ光景を眺めることなく、夕方には広島市内の宿へと向かうため、宮島を後にした。残念。「宮島は夜がいいんよ」という島の人の言葉を思い出しつつ、次回の広島行きに思いを馳せている。その時は、事前に旧暦を調べることも忘れないようにしよう。

(参考文献)
佐々木哲哉 2010「八朔のお節句」、アクロス福岡文化誌編纂委員会(編)『福岡の祭り』、96-99頁、海鳴社
長沢利明 2000「八朔」、福田アジオ他(編)『日本民俗大辞典 下巻』372-373頁、吉川弘文館
(参考URL)
宮島観光協会「管絃祭」:http://www.miyajima.or.jp/event/event_kangen.html
蔦谷慶三(南町総代会)「宮島のタノモサン(連載 祭り歳時記 伝承を支える人々)」、『文化庁月報』平成24年9月号(No.528):http://prmagazine.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/2012_09/series_08/series_08.html


□宮岡先生のブログ記事
台湾と沖縄

2017年3月8日水曜日

【再掲】平成29年度文化学演習の所属希望について(連絡)

文化学科学生各位

《重要》平成29年度 文化学演習所属希望調査について


◆平成29年度 新2年生(LC16台)・再履修者各位
 平成29年度の文化学演習Ⅰ、文化学演習Ⅱの所属希望について、下記の要領で提出して下さい。

◆平成29年度 新3年生(LC15台)・新4年生(LC14台)・再履修者各位
 平成29年度の文化学演習ⅢⅣ、文化学演習ⅤⅥの所属希望について、下記の要領で提出して下さい。

  1. 演習Ⅰ・Ⅱ(LC16台および再履修者)については、配布された「演習所属希望調査票」を前期と後期で各1枚提出して下さい(再履修を除くと、各自2枚提出)。
  2. 演習Ⅲ-Ⅳ、Ⅴ-Ⅵ(LC15台・LC14台)については、配布された「演習所属希望調査票」を前・後期通じて合計1枚提出してください(再履修を除くと、各自1枚提出)。ただし、再履修の場合は1科目(半期)ごとに1枚提出してください。
  3. 提出先は文系センター棟低層棟1階のレポート提出ボックスです(下記案内図参照)。
  4. 提出期間は 平成29年3月15日(水)~17日(金) 16:50  <厳守> です。提出がない場合や期限に遅れた場合は、教務・入試連絡委員が所属を決定します。 ※何らかの事情で上記の期間中に提出できない場合は、事前に教務・入試連絡委員(大上か小笠原)へ相談して下さい。
  5. 決定した演習の所属は、3月19日(日)の9時までにFUポータルと人文学部掲示板で発表します。
  6. 演習所属に関する問い合わせは、文化学科の教務・入試連絡委員 大上か小笠原まで。

※注意事項
  1. 演習ⅢとⅣ、ⅤとⅥは前期と後期で同一教員の演習に所属することになります。
  2. 演習の所属は原則として本人の希望に基づいて決定します。ただし、希望人数が定員を超える場  合は、平成28年度の成績に基づいて調整します。
  3. 各演習の内容については、3月上旬以降にFUポータルでシラバスを閲覧することができます。『文化学科 教員紹介』も参考にして下さい。
  4. 登録制限科目を履修する場合、所属を希望する演習の開講曜日・時限と重複しないように注意してください。
  5. 学芸員を志望者する3年生 (LC15台)は、必修の「博物館資料保存論」(火曜5限<前期>)と「博物館展示論」(水曜2限<前期>)が、火曜5限<前期>と水曜2限<前期>の文化学演習Ⅲと重なっています。学芸員必修科目を履修する場合、火曜5限と水曜2限の文化学演習Ⅲ・Ⅳは履修できませんので注意して下さい。
  6. 再履修が必要な場合、必要な用紙を別途用意し、「再履修」欄に必要事項を記入して提出してください。
  7. 「演習所属希望調査票」が手元にない場合は下記からダウンロードしてください。文化学科のFUポータルからもダウンロードできます。ダウンロードした用紙は配布したものと色が違う場合がありますが構いません。






2017年3月6日月曜日

平成28年度提出の卒業論文題目一覧


平成28年度提出の卒業論文題目一覧をお届けします。末尾に卒業論文関係の記事も載せていますので、そちらもぜひご覧下さい。


平成28年度提出の卒業論文題目一覧


1)哲学
関口浩喜 教授 (現代英米哲学)
・自由と責任―「自由と怒り」をめぐって―

林 誓雄 講師(近現代哲学・倫理学)
・出生前診断に伴う選択的人工妊娠中絶の倫理

平井靖史 教授 (近現代フランス哲学)
・時間について
・自閉症者を取り巻く「現象学的共同体」に関する予備的考察
・可能世界と虚構の哲学

宮野真生子 准教授 (日本哲学)
・漫画「ニセコイ」の登場人物はなぜポリアモリー関係に発展しないのか
・女性誌にみる「女らしさ」
・自己肯定感と母娘関係について

2)宗教学
岸根敏幸 教授 (日本の神話と宗教、仏教、インド哲学)
・日本の神話・伝説と動物
・ユダヤ教の成立と展開
・世界の神話伝説と深層心理

3)社会学

4)心理学
大上 渉 准教授 (犯罪心理学)
・人質立てこもり事件の失敗と成功の要因
・「タイガーマスク運動」からみたポジティブ報道の連鎖

佐藤基治 教授 (認知心理学)
・アイシャドウと被服が肌色に与える印象
・作業能率に及ぼす色彩の影響について
・数4と5の谷間

髙下保幸 教授 (感情心理学)
・アイルランド人気質について

5)文化人類学・民俗学
白川琢磨 教授 (宗教人類学)
・「幸福(しあわせ)」の比較文化的考察

高岡弘幸 教授 (民俗学・文化人類学)
・日本人が憧れた女性たち~アイドルとスターの50年~

宮岡真央子 教授(文化人類学)
・ブータンに見る幸せのかたち
・神になった武将~菊池武時信仰の変遷~

6)地理学
磯田則彦 教授(人口地理学)
・『夢をかなえるゾウ』は本当か?~夢をかなえるゾウにみる夢をかなえるということ~
・日本人にとっての「幸福」とは
・第一印象から相手に感動を与えるためには~日本人のおもてなしを意識して~

7)美術史
植野健造 教授 (日本の美術)
・太宰府天満宮
・エッシャーについて
・宗教と芸術
・山口県の伝統工芸品について
・ロゴマークについて
・日本美術における美男・美女について
・芸術にあらわれた猫




卒業論文関係の記事

卒業論文執筆を終えて(LC13台 植田舞香さん)
卒業論文発表会に参加して
平成28年度卒業論文発表会が行われました
卒業論文発表会のお知らせ 
卒業論文相談会の開催について
卒業論文